公式LINEアカウントやLmessage(エルメ)とは?具体的にできることや重要性について初心者向け完全ガイド【2025年版】

目次

はじめに

「公式LINEとLmessageって何が違うの?」 「どちらを使えばいいかわからない…」 「そもそもLINEでビジネスってどうやるの?」

こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

現在、多くの企業や店舗がLINEを活用したマーケティングで大きな成果を上げています。しかし、「公式LINE」と「Lmessage(エルメ)」という2つのツールがあり、初心者の方には違いがわかりにくいのも事実です。

実際に、適切なLINEマーケティングを行うことで:

  • 売上が3〜5倍に増加
  • リピーター率が50%以上向上
  • 顧客とのコミュニケーション効率が大幅改善
  • 広告費を削減しながら集客力アップ

といった成果を上げている事業者が数多く存在します。

本記事では、公式LINEとLmessageの違いから、それぞれでできること、どちらを選ぶべきかまで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます!

公式LINEとLmessageの基本的な違い

公式LINEアカウントとは

公式LINEアカウントは、LINE株式会社が直接提供するビジネス向けの公式ツールです。

特徴

  • LINE社の純正サービス
  • 基本機能は無料から利用可能
  • 安定性とセキュリティが保証
  • 全国の企業・店舗で広く利用

主要機能

  • 一斉メッセージ配信
  • 自動応答(基本的なもの)
  • リッチメニュー
  • ショップカード機能
  • 基本的な分析機能

Lmessage(エルメ)とは

Lmessage(エルメ)は、公式LINEアカウントと連携して使用する外部の拡張ツールです。

特徴

  • 公式LINEの機能を大幅に拡張
  • より高度なマーケティング機能
  • 詳細な分析・データ管理
  • 自動化機能が充実

主要機能

  • ステップ配信(自動シナリオ配信)
  • 詳細なユーザー管理
  • 流入経路分析
  • 売上管理・ROI分析
  • 高度なセグメント配信

基本的な関係性

公式LINEアカウント + Lmessage(エルメ) = 高度なLINEマーケティング
     ↑                    ↑
  LINE社提供の基本ツール    外部の拡張ツール

重要なポイント

  • Lmessageは公式LINEの「代替品」ではなく「拡張ツール」
  • 公式LINEアカウントがないとLmessageは使用できない
  • 両方を組み合わせることで最大の効果を発揮

詳細機能比較:公式LINE vs Lmessage

メッセージ配信機能

機能項目公式LINELmessage
一斉配信○(基本機能)○(同じ機能)
ステップ配信×○(自動シナリオ)
配信予約○(基本的)○(高度な予約)
A/Bテスト×
配信効果分析△(簡易)○(詳細)

ステップ配信の威力 Lmessageのステップ配信機能により、以下のような自動化が可能:

例:美容室の新規客育成シナリオ

  • Day 1:友だち追加お礼 + サロン紹介
  • Day 3:ヘアケア豆知識の提供
  • Day 7:初回限定30%オフクーポン
  • Day 14:お客様の変身事例紹介
  • Day 21:予約催促 + 特別メニュー案内
  • Day 30:継続利用特典の案内

ユーザー管理機能

機能項目公式LINELmessage
基本情報管理△(限定的)○(詳細)
タグ付け△(基本的)○(無制限)
行動履歴追跡×
購入履歴管理×
顧客ランク管理×

Lmessageで管理できる情報例

  • 「30代女性、過去3回来店、平均客単価8,000円」
  • 「メッセージ開封率高、クリック率低」
  • 「特定商品に興味あり、未購入」
  • 「誕生日月、VIP顧客」

分析機能

機能項目公式LINELmessage
開封率分析
クリック率分析
流入経路分析×
売上管理×
ROI分析×
予測分析×○(AI機能)

公式LINEでできること

1. 基本的なコミュニケーション

一斉メッセージ配信 全友だちに同じメッセージを一度に送信

活用例

  • セール・キャンペーンのお知らせ
  • 営業時間変更の連絡
  • 新商品・新サービスの紹介
  • イベント情報の配信

個別メッセージ 特定の友だちと1対1のやりとり

活用例

  • 個別の問い合わせ対応
  • 予約の確認・変更
  • アフターフォロー
  • 特別なお客様への個別案内

2. 自動応答機能

キーワード応答 特定の言葉に対して自動で返信

設定例

  • 「営業時間」→ 営業時間の自動返信
  • 「予約」→ 予約方法の案内
  • 「アクセス」→ 地図の送信
  • 「メニュー」→ 料金表の送信

あいさつメッセージ 友だち追加時に自動送信される最初のメッセージ

3. リッチメニュー

画像付きメニューの設置 LINEトーク画面の下部に表示される操作メニュー

設置例

  • 店舗情報・アクセス
  • メニュー・料金表
  • 予約・問い合わせ
  • クーポン・特典
  • SNSリンク
  • オンラインショップ

4. ショップカード機能

デジタルポイントカード 従来の紙のポイントカードをデジタル化

機能

  • ポイントの付与・管理
  • 特典の自動配布
  • ランクアップ機能
  • 有効期限の設定

5. 基本分析機能

確認できるデータ

  • 友だち数の推移
  • メッセージ開封率
  • クリック率
  • ユーザーの基本属性

Lmessageでできること

1. ステップ配信(自動シナリオ配信)

時間差での自動配信 友だち追加や特定のアクション後、設定したスケジュールで自動配信

業種別活用例

ECサイト

  • カート放棄者への自動リマインド
  • 購入後のアフターフォロー
  • リピート購入促進シナリオ

不動産会社

  • 資料請求者への段階的情報提供
  • 内見予約者へのフォローアップ
  • 契約後のアフターサービス案内

コンサルティング

  • 無料相談申込者への価値提供
  • 信頼関係構築のためのコンテンツ配信
  • 有料サービスへの自然な誘導

2. 詳細なユーザー管理

カスタムタグ機能 ユーザーを細かく分類・管理

タグ例

  • 「新規客」「リピーター」「VIP」
  • 「男性30代」「女性20代」
  • 「商品A購入者」「サービスB利用者」
  • 「高関心」「中関心」「低関心」

行動履歴の詳細追跡

  • どのメッセージを開封したか
  • どのリンクをクリックしたか
  • どの時間帯に反応が良いか
  • どんな内容に興味を示すか

3. 流入経路分析

友だち獲得ルートの詳細分析 どこから友だちが追加されたかを正確に把握

分析例

  • ウェブサイトのトップページから:30%
  • Instagram投稿から:25%
  • 店頭QRコードから:20%
  • YouTube動画から:15%
  • 口コミ・紹介から:10%

活用メリット

  • 効果的な集客方法の特定
  • 予算配分の最適化
  • 無駄な施策の削減

4. 売上管理・ROI分析

LINE経由の売上を詳細追跡 どの配信がどれだけの売上に貢献したかを測定

分析項目

  • 配信別売上貢献度
  • 顧客別生涯価値(LTV)
  • キャンペーン別ROI
  • 曜日・時間別の効果

具体的な分析例

  • 「火曜日のランチタイム配信で月売上の15%を獲得」
  • 「ステップ配信3通目のクーポンが最も効果的」
  • 「VIP顧客への特別案内でLTVが2倍に向上」

5. 高度なセグメント配信

細かい条件での配信対象絞り込み 公式LINEよりもはるかに詳細な条件設定が可能

セグメント例

  • 「過去30日以内に購入し、メッセージ開封率が80%以上の30代女性」
  • 「3回以上来店しているが、最近1ヶ月来店していない顧客」
  • 「特定の商品ページを3回以上閲覧した未購入者」

6. A/Bテスト機能

配信内容の効果を科学的に検証 2つの異なる内容を配信し、どちらが効果的かを測定

テスト例

  • タイトルA「期間限定セール開催中!」vs タイトルB「あなただけの特別価格」
  • 画像ありメッセージ vs テキストのみメッセージ
  • 配信時間:朝10時 vs 夜8時

業種別活用事例

飲食店での活用比較

公式LINE単体の場合

  • 本日のメニュー配信
  • 営業時間変更の連絡
  • 季節のキャンペーン案内
  • 基本的な予約受付

成果例

  • 配信後の来店率:5〜10%向上

Lmessage連携の場合

  • 新規客向けステップ配信(お礼→メニュー紹介→初回割引→リピート促進)
  • 常連客向け特別メニューの案内
  • 誕生日月の特別サービス自動配信
  • 天候連動型の自動クーポン配信

成果例

  • 新規客のリピート率:30→60%向上
  • 常連客の来店頻度:月2回→月3.5回
  • 平均客単価:15%向上

美容室・サロンでの活用比較

公式LINE単体の場合

  • 予約の受付・変更
  • 新メニューの紹介
  • キャンペーン情報
  • 基本的なアフターケア

成果例

  • 予約の電話対応時間:30%削減

Lmessage連携の場合

  • 施術後の段階的アフターケア配信
  • 次回予約の最適タイミングでのリマインド
  • 顧客の髪質・悩みに応じたパーソナライズ配信
  • 季節に応じたケア提案の自動化

成果例

  • 再来店率:40→70%向上
  • 次回予約率:50→85%向上
  • 年間売上:2.5倍に増加

EC・オンラインショップでの活用比較

公式LINE単体の場合

  • 新商品の紹介
  • セール情報の配信
  • 在庫処分の案内
  • 基本的な顧客サポート

成果例

  • LINE経由の売上:全体の10〜15%

Lmessage連携の場合

  • カート放棄者への自動リマインド配信
  • 購入後のレビュー依頼自動化
  • 閲覧履歴に基づく商品提案
  • リピート購入促進のステップ配信

成果例

  • LINE経由の売上:全体の30〜40%
  • カート放棄率:50%削減
  • リピート購入率:3倍向上
  • 平均注文金額:40%向上

どちらを選ぶべき?判断基準

公式LINE単体がおすすめの場合

ビジネス規模

  • 個人事業主・小規模店舗
  • 友だち数:1,000人以下
  • 月商:500万円以下

運用スタイル

  • シンプルな運用で十分
  • 手動での配信が苦にならない
  • 基本的なコミュニケーションが目的

予算・リソース

  • 初期費用を抑えたい
  • 複雑な設定は避けたい
  • まずは基本から始めたい

業種例

  • 地域密着型の飲食店
  • 個人経営の美容室
  • 小規模な習い事教室
  • 個人コンサルタント

Lmessage連携がおすすめの場合

ビジネス規模

  • 中小企業・成長企業
  • 友だち数:1,000人以上
  • 月商:1,000万円以上

運用スタイル

  • 自動化を重視したい
  • データに基づく改善を行いたい
  • 高度なマーケティングを実践したい

予算・リソース

  • 月額1〜2万円の投資が可能
  • ROIを重視したい
  • 継続的な成長を目指している

業種例

  • ECサイト・オンラインショップ
  • 複数店舗展開している企業
  • 高額商品・サービスを扱う事業
  • BtoBビジネス

導入ステップとロードマップ

Phase 1:公式LINE導入(1〜3ヶ月)

目標

  • アカウント開設と基本設定
  • 友だち500人獲得
  • 基本的な配信ルーチン確立

具体的な作業

  1. アカウント開設(1週間)
    • 公式LINEアカウント作成
    • プロフィール設定
    • あいさつメッセージ作成
  2. 基本機能の設定(2週間)
    • リッチメニュー作成
    • 自動応答設定
    • ショップカード設定(必要に応じて)
  3. 友だち集客開始(継続)
    • ウェブサイトにQRコード設置
    • 店頭での案内開始
    • SNSでの告知
  4. 定期配信開始(2ヶ月目〜)
    • 週1回の定期配信
    • 内容の効果測定
    • 配信時間の最適化

期待される成果

  • 友だち数:500人
  • 配信開封率:70%以上
  • 基本的な問い合わせ対応の効率化

Phase 2:運用最適化(3〜6ヶ月)

目標

  • 友だち1,000人達成
  • 配信効果の向上
  • ROIの測定開始

具体的な作業

  1. 配信内容の改善
    • A/Bテスト(手動)の実施
    • ユーザー反応の分析
    • コンテンツ品質の向上
  2. 集客方法の多様化
    • 複数の流入経路の構築
    • 効果的な集客方法の特定
    • 予算配分の最適化
  3. 効果測定の強化
    • 売上への影響測定
    • 顧客行動の分析
    • 改善点の特定

期待される成果

  • 友だち数:1,000人
  • 配信開封率:80%以上
  • 売上への直接的な貢献を実感

Phase 3:Lmessage導入検討(6ヶ月〜)

導入判断基準 以下の条件のうち2つ以上が当てはまる場合、Lmessage導入を検討

  • 友だち数が1,000人を超えた
  • 手動配信の作業負荷が大きくなった
  • より詳細な分析が必要になった
  • ステップ配信の必要性を感じた
  • 売上への直接貢献をもっと高めたい

導入準備

  1. 現状分析
    • 公式LINEでの成果測定
    • 課題の明確化
    • 改善目標の設定
  2. 予算計画
    • Lmessage利用料の予算確保
    • ROI目標の設定
    • 投資回収期間の設定
  3. 運用体制の整備
    • 担当者のスキルアップ
    • 外部サポートの検討
    • 継続運用の仕組み作り

Phase 4:Lmessage本格運用(導入後〜)

目標

  • マーケティング自動化の実現
  • ROI 500%以上の達成
  • 顧客満足度の向上

具体的な作業

  1. ステップ配信の構築(1ヶ月目)
    • 新規客向けシナリオ作成
    • 既存客向けシナリオ作成
    • テスト配信・調整
  2. セグメント配信の実装(2ヶ月目)
    • 顧客分類の設計
    • タグ付けルールの策定
    • パーソナライズ配信の開始
  3. 分析・改善の継続(3ヶ月目〜)
    • 詳細データの分析
    • A/Bテストの継続実施
    • ROI最大化のための最適化

期待される成果

  • 売上貢献度:30%以上
  • 顧客生涯価値:2倍以上
  • 運用効率:大幅改善

料金体系と投資回収

公式LINE単体の場合

料金プラン

  • フリープラン:0円/月(1,000通まで)
  • ライトプラン:5,000円/月(15,000通まで)
  • スタンダードプラン:15,000円/月(45,000通まで)

投資回収例(飲食店)

  • 利用料:5,000円/月
  • 友だち1,000人、月2回配信
  • 開封率80%で800人にリーチ
  • 来店率10%で80人来店
  • 客単価3,000円で月売上240,000円
  • ROI:4,800%

Lmessage連携の場合

追加料金

  • Lmessageフリープラン:0円/月(1,000人まで)
  • Lmessageスタータープラン:5,000円/月(5,000人まで)
  • Lmessageスタンダードプラン:10,000円/月(10,000人まで)

トータルコスト例

  • 公式LINEライトプラン:5,000円/月
  • Lmessageスタータープラン:5,000円/月
  • 合計:10,000円/月

投資回収例(ECサイト)

  • 利用料:10,000円/月
  • ステップ配信による自動化効果
  • コンバージョン率:1%→3%に向上
  • 平均注文金額:8,000円→12,000円に向上
  • 月間注文数:100件→300件に増加
  • 月売上:800,000円→3,600,000円
  • ROI:36,000%

成功事例:段階的成長の実例

事例1:個人経営の美容室

Phase 1:公式LINE導入(最初の6ヶ月)

  • 友だち数:350人
  • 月額費用:0円(フリープラン)
  • 効果:予約電話が30%削減、客単価10%向上

Phase 2:Lmessage導入(6ヶ月後〜)

  • 友だち数:800人
  • 月額費用:10,000円(公式LINE + Lmessage)
  • 効果:
    • 新規客リピート率:40%→75%
    • 既存客来店頻度:月1.5回→月2.8回
    • 年間売上:1,200万円→2,100万円

投資回収

  • 追加投資:月10,000円
  • 売上増加:月75万円
  • ROI:7,500%

事例2:地域ECサイト

Phase 1:公式LINE導入(最初の3ヶ月)

  • 友だち数:1,200人
  • 月額費用:5,000円(ライトプラン)
  • 効果:LINE経由売上が全体の15%

Phase 2:Lmessage導入(3ヶ月後〜)

  • 友だち数:3,500人
  • 月額費用:15,000円(公式LINE + Lmessage)
  • 効果:
    • カート放棄率:60%→25%
    • リピート購入率:20%→55%
    • LINE経由売上:全体の45%

投資回収

  • 追加投資:月10,000円
  • 売上増加:月180万円
  • ROI:18,000%

公式LINEとLmessageは、それぞれ異なる役割を持つ相互補完的なツールです。

重要なポイント

1. 段階的なアプローチが最適

  • まずは公式LINEで基本を習得
  • 成果が出てきたらLmessageで機能拡張
  • 無理のない投資で着実に成長

2. どちらも重要な役割を持つ

  • 公式LINE:安定性と基本機能を提供
  • Lmessage:高度な自動化と詳細分析を実現
  • 組み合わせ:最大限の効果を発揮

3. ビジネス成長に合わせた選択

  • 小規模事業:公式LINE単体でスタート
  • 成長期事業:Lmessage連携で自動化
  • 大規模事業:フル活用で売上最大化

今すぐ始められること

公式LINEでのスタート

アカウント開設と基本設定
友だち集客の開始
週1回の定期配信
効果測定と改善

成長に応じたレベルアップ

友だち1,000人達成
Lmessage導入の検討
ステップ配信の構築
マーケティング自動化の実現

最後に

公式LINEとLmessageを適切に活用することで、お客さんとのコミュニケーション革新と売上大幅アップの両方を実現できます。

重要なのは、小さく始めて段階的に成長させることです。いきなり高度な機能を使おうとせず、まずは公式LINEの基本機能をマスターすることから始めましょう。

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